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2016年6月16日 (木)

親の入院で自分のひとり老後を考えた

父を責めてしまい自己嫌悪に陥っていた私。でも本気で腹を立てるのは身内だからこそ。心から心配してるから、はがゆくて悲しくてやりきれなくて、感情的になってしまいます。

その点、医療や介護のお仕事をされてる人たちは、行動も言葉の選び方も的確で洗練されてますよね。プロフェッショナルだと思います。

そこで私が感じたこと。

一人で親の介護を抱えずに、国の社会保障制度をフルに使って、たくさんのプロに助けてもらうことって本当に大事だなと!

今回そのことを象徴するシーンがありました。自宅で動けなくなった父を、私一人の力でベッドルームまで運ぶことができなくて、荷物運搬用の台車に引きずり上げて四苦八苦しながら30分かけて運んだんです。無力を痛感しました。

ところが父を病院に連れていき、レントゲンや心電図などの検査をひと通り終えて診察室を出たら、ケアマネージャーにケースワーカー、父のかかりつけ医までもが続々と集まってきてくれてました。

これから入院で、病室に移動するタイミングだったので、ストレッチャーから病室のベッドに父の身体を移し替えないといけなかったんですが、看護師さんを含め総勢8人で、

「せ〜の」

とみんなで父を抱えてくれて、横で見ていた私はありがたくて涙が出そうでした。

本当に介護はどれだけ周囲の協力ネットワークを築くことができるかということが大事だと痛感。そのためには行政にどんな制度があるかを、ちゃんと把握しておかないといけないし、政策や法律改正にも敏感になっておかないとね。わからないことがあれば市役所に足を運んで何度も質問して、市のサイトや広報誌もくまなく読み、法律改正を見逃さないようにニュースもチェックするようにしています。そうやって一年前から築いてきた、両親の看護と介護のネットワーク。いずれ、ひとり老後となる自分自身の周囲にも、いざという時にフォローしてもらえるネットワークを準備しておかねばと思いました。

実は、娘さんや息子さんがいる方たちがうらやましくてしょうがなかったんです。年老いた時に助けてくれる子がいる人はいいなと。私も子どもだけは産んでおけば良かったなと。このままでは孤独な晩年になるかもしれないと暗澹たる思いでしたが、ネットワークの構築ができたらひとり老後でも大丈夫かもしれない。考えようによっては、私みたいな口の悪い娘の世話になるよりかえって穏やかでいられるかも、なんてね。

願わくば69歳まで働いて、めいっぱい年金を支払い続けたいと思っています。

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コメント

普通の庶民感覚が魅力でいつも拝見させていただいていますが、初めてのコメントです。今回のお父様の事は本当に大変でしたね。怒ってきつい言葉を言ってしまったあなたの気持ちは良くわかりますし、当然です。
けれど、私は現状の老人に関する常識的な感覚こそがちょっと変だと思っています。マスコミの報道にも疑問を感じています。「諦める」ということも大切ではないでしょうか?このままだと老人の幸せを優先するあまり、若い方々に生活・労力・経済・課税全ての面で途方も無い負担をかけることになっていると思いますので、このままではいけないと感じています。
ですので私は「ひとり老後」になっても諦めて萎れていきたいと思ってはいますが、イザその時になると違っているかもしれませんけれど。人生きれいごとで終わることなどできませんよね。頑張りすぎずに楽しくお過ごしできるようにと祈ります。

こんにちは。介護のプロでも自分の身内は別と聞きます。家族だから、こんなになって情け無い、とか、こんな人ではなかったのに、と思い、親の方もいつまでも子供には親として接したいと思ってしまいます。

わたしもここ10年義母と母親が認知症で、父親はがんでした。
親の保護者となっていかなくてはならない時間で、お互い辛い時期でした。他人が介在すると、風通しがよく、老人も他人さまには良い顔をしなければ、とか、他人なのに優しくて嬉しいと思ってくれて関係性が変わって行きます。どうぞたくさんのプロの助けを早めに借りて、開かれた介護をなさってください。優しくなれますよ。

ヤマネコさん、初めまして。コメントありがとうございます!

確かにおっしゃる通り、親の介護、保障について調べるにつき、
「こんなに手厚いのか」と驚いているのが正直なところです。
今の高齢者を支えているのが、若い世代から徴収した保険料や税金なのに、
若い世代に対しては本当に厳しい世の中で理不尽をかんじます。

「諦め」も必要ということ。おっしゃる意味、正確に受け取れていると
思います。なるほどだと思いました。

長生きすればするほど良いのだという価値観、風潮を
疑ってみることも大事ですね。
勉強になります。ありがとうございました!

やまこさん、こんにちは。コメントありがとうございました。

ご両親の重い看護と介護を経験なさったやまこさんのお言葉が、
身にしみました。

ああ、なるほど。他人を介在させたほうが、介護するほうもされるほうも
やさしくなれるのですね。納得です!

密室ではなく、開かれた介護をめざします。ありがとうございます!

大変ですね。
わたしも高校生の頃急に尊敬していた祖父が動けなくなり。
心が凍ってしまったことを思い出します、J-ガール様本当にいっぱい大変でしょう。
お父様も困っていらっしゃることでしょうね。

共倒れになりませんように。

まずは自分の確保こそが酷い言い方ですが大事な気がしてなりません。

わたしは保育士で、介護職の友人と話していて、介護内容は一緒でも、全然違うことがあると感じます。
わたしは子供に道筋を引っ張らねばならないし、(自由さを失わせている気がしないではないです)
友人は多種多様な老人の人生に寄り添わねばならない気がするというのです。

抱え込まず、頑張ってください。
自分を責めず、前向きに。

どうぞ、ご自愛くださいね。

ふーみんさん、いつもありがとうございます!
人生経験の深いふーみんさんのお言葉が心に沁みます!

私は子育てをしたことがないので、介護と子育ての違いが良くわからないのですが、
よく若いお母さんが子どもを叱り飛ばしているのを見て、
(何もあんなに感情的に怒らなくてもいいのに。子どもにはもっと優しく接したらいいんじゃないの)
と思っていました。私なら、あんなにふうにしないと。

でも今回、父に対して感情をあらわにしてしまった自分を見て、
もし子育てしてたら、優しいばかりのお母さんではいられなかっただろうな〜と思いました。

ふーみんさんが仰るように、共倒れにならないよう、そして介護される親にとってもストレスがないよう、私自身の心身の健康を整えようと思いました。

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