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2017年4月26日 (水)

結城紬狂い その2

着物好きにはたまらない有吉佐和子の「真砂屋お峰」(まなごやおみね)にも結城紬が出てきます。一見、地味な木綿着物に見せて、実は精緻な手仕事の本結城をさらりと着ているシーンとか。かっこよすぎるではないか!

他の有吉佐和子の作品を読み進めているうちに、わかったことがあるんです。それは小説のヒロインが人生の重要な局面に立ったときに必ず着ているのが結城紬だということ。たとえば人生を賭ける大事な人に会うときとか、大きな交渉事に出向くときとか、決断を迫られ気合いを入れるときとか、あるいは人生の最後にとか。そうかそうか、実は結城紬こそ人生の勝負着物だったんだね!勝負着物といえばゴージャスな紋付き着物だと思い込んでた私は目からウロコが落ちる思いでした。

結城紬、すごーーーーーい!!!
結城紬、かっこいーーーい!!!

思えば今まで会ってきた、たんなる地味な着物を着ていたお金持ちの奥様方は実は結城紬をお召しになってたんだね。見る目が全然なかったから、ちっともわからなかったわ。

しかし現時点でもまだ、結城紬がどんな布なのか、触ったことがなくてわからなかった私。一見、木綿に見えるって、どういうこと? 手触りはゴツゴツしてるのかな、それとも柔らかいのかな。小説だけでは皆目見当がつかないわ〜。

すっかり結城紬に恋い焦がれてしまって、寝ても覚めても結城紬のことが気になって仕方がない。インターネットで結城紬に関する記事を読みまくり、産地、メーカー、証紙の見方などのウンチクだけはマスター。知れば知るほど、結城紬をこの目で見て、できたら触って感触を確かめたくてたまらない!

そんな時、通りかかった呉服屋さんがたまたま催事をやっていたので冷やかしで覗いてみたんです。成人式需要の振袖をメインとしたきらびやかな展示会場の片隅になんと見つけましたわ!結城紬!



もう感激!!!振袖と関係ない客で店側から放置されてたことこれ幸いと、目一杯凝視してきました。しっかり端っこも触らせてもらいました。この感触を覚えておこうと、何度も何度も脳内に叩き込んで。

そっと値札を見ると、ウン十万円。意外に安い。そうかそうか、証紙の色は高機(機械織り)だもんね。それにしても初めて触った感触は、固いということ。まだ糊がついてるから固いんだろうね。以前の私なら、きっと木綿だと思い込んだに違いない。結城三代と言って、親から子、子から孫に受け継がれていくうちに、どんどんしなやかに柔らかくなっていくんだろうね。すごーい!

欲しいな〜。
いつかは欲しいな〜。

そうこうしているある日、ネットショップのサイトを見ていると、仕立て上り、未使用の結城紬が半額になっているのを見つけたのです。(つづく)

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コメント

はじめまして。
私も有吉佐和子の作品は全部読みました。
苦界で強く生き抜くヒロインの心のひだを着物で表現している所が大好き。
華岡青洲の妻では、紬の喪服を着る話があり、身に着ける物の奥深さに興味がわきました。
私は黄八丈のツボにはまってGETました(*^^)v

fionaさん、コメントありがとうございます!

おっしゃる通りです。苦界で生き抜くヒロインの心のひだを着物で表現して
ますよね〜!
有吉佐和子は着物も洋服も相当好きなんでしょう。

素晴らしい作家さんなのに、最近は図書館に行っても蔵書が一部しか出されてなく、
書庫にしまわれたままみたいです。
再評価されてほしいです。

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