書籍・雑誌

2017年10月 4日 (水)

「堀越希実子の着物ごよみ」に学ぶ

十二代目市川團十郎夫人で、長男が十一代目市川海老蔵丈の堀越希実子さん。「堀越希実子の着物ごよみ」という本を2005年に出版されたものの、直後に海老蔵さんの暴行事件が起きて、ほどなく絶版。今やamazonでも高額でしか買えず、あきらめていたのですが、灯台下暗し、なんと市立図書館に置いていたのでさっそく借りて読みました。

歌舞伎の名門・市川宗家を支える妻、母として、またご自身も成田屋由縁の着物ブランドのデザイナーとして、センスを磨いてこられた希実子さんの12カ月のコーディネートを紹介している本です。長女の市川ぼたんさんも希実子さんのお若い頃の着物をお召しになって登場しておられます。



名門の奥様なんだけど、銀髪ショートヘアで、颯爽としていて都会的で、ほんのすこし不良の匂いもして・・・かっこいい女性だと思います。それでいて上品。そんな堀越希実子さんの装いにたいする考えをまとめますと、

◯客を迎える立場なので「出ず入らず」で仰々しくなく、品良く見えて、地味からず派手にならないように。そして自分が着たい色を。

◯着物と帯と小物は、全体に色数を抑える。

◯衿元の白、帯揚げの白、足袋の白。3つの白で全体の印象をすっきり見せる。衿元からつま先まで、白のバランスを意識した着こなし。

◯着物が主役の時は帯を脇役に。帯が主役の時は着物を脇役に。引き算をする。

希実子さんの着物の色選びは、歌舞伎座の定式幕である柿色、黒色、濃緑色を意識した渋い色が中心なんだそうです。お仕事柄もありますが、ご本人も渋好みでいらっしゃいます。



特筆すべきは、希実子さんが年間を通して、どの着物と帯でも「帯揚げは白のみ」と決めておられることです。すべて白の帯揚げでコーディネートされてましたし、帯締めもほとんど白系か薄い色なんですよ。

なるほどな、と思いました。私なんぞはすぐに帯締めや帯揚げで「色を挿す」ことを考えますが、逆に白で抑えることが、洗練と格上げに繋がるということですね。

それにしても、白の帯揚げに決めているなんて、なんて潔くてキッパリしているんでしょう。ハンサムウーマンだわ。よく考えてみたら、白の帯揚げさえあれば他はなくても大丈夫かもしれませんね。京都の花柳界の方が、ほぼ白の飛び絞り一枚で通しているのと同じ。

白の帯揚げ、買う! 影響されるの早っ!(笑)

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2017年8月20日 (日)

60代独女のリアリティー

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桐野夏生「夜の谷を行く」を読みました。1972年の連合赤軍事件の元女性兵士の現在を描いた小説です。あさま山荘での警官隊との銃撃戦が収束した後に発覚した、メンバー12人の「総括」という名のリンチ殺人。グループから脱出して逮捕、服役、出所、現在は目立たぬよう独りで暮らしている60代女性の半生を通じて、一連の事件を今までにはなかった切り口で描いています。



この作品を読むにあたっては、連合赤軍事件について、ある程度知っておいたほうがいいと思いました。作者は読者に知識があること前提に書いていると思います。もちろん知らなくてもわかりますが、知っていたほうが理解が深い。

ということで、連合赤軍事件についてあまり知識がないまま読んでしまった私の「夜の谷を行く」を読んだ感想です。

主人公の女性は若い頃の傷を抱えて封印したまま、独りでひっそりとつつましく暮らしています。5年間の服役後に塾を自営し真面目に働いてきたおかげで、60代の現在は贅沢しなければ年金と貯蓄で女ひとり一生暮らしていけるぐらいの財力は持ち合わせているようです。

古いアパートに住み、月曜から木曜の昼間は近所のスポーツジムの廉価なクラスに通い、金土日は図書館で本を借りて読書三昧。唯一の楽しみはささやかな晩酌。特に親しくしている友人はいない。両親はすでに他界していて、唯一交流があるのが実妹と姪で、ときどき会っている。

という状況なのですが、なんだか私には他人事とは思えなくて。60代独女のリアリティーが随所に描写されていて、自分の未来予想図を目の当たりにした感じ。主人公女性は早々にリタイアして淡々と穏やかに暮らしているのだから、節約しつつも悠々自適と言えないこともない。

でも私がこの小説を読んで切実に思ったこと。

出来るだけ長く働きたい。年金をもらっても働きたい。70歳が目標だったけど、75歳、いや80歳前夜まで働きたいと強く願う。体力もなくなるしストレスもあるだろうけど、少しでいいから働き続けたい。お金じゃない。内向きになるのが怖い。

あと、小綺麗に。歳をとればとるほど小綺麗に。老婆然と無化粧で白髪を晒していると、他人からいきなり怒鳴られたり、尊大な物言いをされることが増えると書いてありました。それも怖いです。

あと3年。健康に留意して、心して60代を迎えよう。

作品が訴えたかったこととは全然違うところに感応してしまいましたが、気付かされたこと多々で読んで良かったです。さすがです。

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2017年8月 8日 (火)

着付けの萌えポイント

春に通っていた着付け教室の担当者と仲間が「遊びにいらっしゃいよ」「中級クラスに入りませんか」などとしょっちゅう連絡をくださいます。

楽しいからたまに行ってもいいかな、と心が動きそうになるけど、いやいややめておきましょう。なぜなら大久保信子さんの本で学んでいる最中で、他の先生の方法を取り入れてしまうと混乱してしまいそうだから。

つい最近、大久保信子さんの着付け本「ブラッシュアップ」篇も購入しました。本当にわかりやすいし理にかなっていると思います。



大久保先生の着付けで一番好きなところは、帯をふた巻きしたあと、肩にかけてた手先を肩からはずして、いったん右脇まで引くんですね。そして左手で手先を左側に引っ張ると、ちょうど背中心の位置に三角が出来るんです。

この三角を、両手を使ってグイッ!と帯の内側に入れ込む瞬間、萌え〜♡となります(笑)背中がスッキリ処理できて気持ちい〜い!


(無断転載申し訳ございません)

他にも好きなポイントはいくつかありますが、この三角を折り曲げる瞬間がおもしろくて、大久保先生の着付けが好きになったと言っても過言ではありません。

ブラッシュアップ篇もがんばろう。

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2017年7月26日 (水)

着物にハマると気をつけないといけないこと

今日も暑かったですね。夏バテなのか両親の体調が良くなくて私も家を空けられず、インドアの休日でした。

久しぶりに桐野夏生「ハピネス」を再読。都心のタワーマンションに暮らすママ友たちの序列世界、女同士のマウンティング、見栄と虚飾を描いた興味深いお話です。

誰もが羨望する恵まれた女性とて、裏では他人に言えない事情を抱えているものだから、むやみやたらに相手を羨む必要はないということ。私はそう読みました。



特に着物を好きになった女性は気をつけないといけないことがある。買い物依存。着物は高価だからね。

自分で納得して幸福感に充たされて買うならいいけれど、他者との競争意識や同調圧力、見栄、義理、断れなくて・・・など負の感情が少しでもあるなら、今一度立ち止まりクールダウンさせたほうがいいと再認識しました。

呉服屋さんがローンを組んでくれるから、着物のほうが買い物依存症になりやすいみたい。実はあなたや私が羨ましいと思っている、あの人もこの人も、ローンまみれなんです(たぶんね 笑)

惑わされないように。

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2017年7月 5日 (水)

ニュートラが流行ってほしい

月々400円+消費税で180冊の雑誌が読み放題のdマガジンに登録してから、雑誌は買わなくなってしまいました。本当に便利な世の中になったものですが、出版業はますます大変ですね。

ところでdマガジンが期間限定(8月末まで)で、雑誌の創刊号を配信しているので一部ご紹介!

婦人画報 1905年


週刊文春 1959年


クロワッサン 1977年


ESSE 1986年


日経ウーマン 1988年


STORY 2002年


STORYは比較的記憶に新しい。それでも15年前ってどうよ。ニュートラが少しだけリバイバルブームになった年ですね。

今でもニュートラが好きなんですよ。また流行らないかなぁ。

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2017年6月23日 (金)

大久保信子さんの着付け

自宅に帰った時、本棚からピックアップしてきた大久保信子さんの着付けのムック本。刊行当時に購入したのに未読のまま、宝の持ちぐされになってたのですね!



さっそく読んでみましたら、シンプルで理にかなっていて、とてもわかりやすい!しかも私が習った先生のやり方とほぼ同じ。きっと私の先生もこの本を読んで学んでいたのではないかなと思いました。

池田重子コレクションも大久保信子さんが着付けされてるそうですね。素晴らしい。本を熟読して、付録のDVDも観て、徹底的に勉強しようと思います。

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2017年6月20日 (火)

古典に裏付けられたアバンギャルド

週刊文春の林真理子さんの連載「夜ふけのなわとび」のイラストを描いてらっしゃる平松昭子さんがお着物好きだという。

平松昭子さん。かっこいい♡
この方のスタイル、古典に裏付けられたアバンギャルドと呼べばいいのでしょうか。かなり憧れます。(お写真は平松さんのkimonosnackより)



さっそく平松さんのイラストエッセイ「着物事件簿」を取り寄せました。初版は2006年。11年前ですから、平松さんのお着物歴がまだ浅い頃だと思われます。



本の帯にはこう書かれてあります。

「注)本気で着物がはじめたいアナタには、この本は、まったく役に立ちません……このマンガは、わたしが今まで体験した着物にまつわる事件を、興奮が少し落ち着いてから思い出して描いてみました。着物は着るのがちょっと面倒くさいしお金もそれなりにかかりますが、こんな事件を体験してしまったら、もうやめられません。取りつかれて少しおかしくなってしまいましたが、同じような女のひとは多いと思います。まあ、ぎりぎり自制心を保てればいいのではないでしょうか」


笑笑笑。取りつかれて少しおかしくなってしまう。確かに着物にハマると少しおかしくなりますね(笑)

一度、サッと読んだだけですが、役に立たないどころか、かなり含蓄のある内容でしたので、感想はまたの機会にじっくり書きたいと思います。もちろん大笑いしました。

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2017年6月13日 (火)

下品はだめだ

村上春樹「騎士団長殺し」読了。

いや〜、すごく良かったです。近年の長編作品(1Q84、多崎つくる)の中で個人的に今回が一番良かったし、ひょっとしたら村上春樹作品の中でベストワンかもしれないと思いました。味わい深いものがあります。

早く読み終えるのがもったいなくて、わざとゆっくり読んだぐらい。小説というフィクションの世界ですが、かなり村上春樹その人が色濃く出ていたと思われます。得した気分。



ストーリーを楽しんだり、知らない世界を教えてもらったり、知識を得たりするのが読書の醍醐味ですけれど、小説を読んでると知らず知らずにおのれが浮き上がってくるんですよね。他者の話を読んでいるのに、自分自身を見つめ直している。読書を通じて、自分の考え方のここは良いけど、ここは良くない、という風に整理できるような気がします。感覚的に読むほうなので。

今回の村上作品で私が感じたこと!

大切なのは人としての品性。お金持ちだろうが貧乏だろうが、知的労働だろうが肉体労働だろうが、大卒だろうが中卒だろうが、着飾っていようがボロを纏おうが、そんなの関係なし。

見るべきことは、人として品があるかないか、それだけ。

どんな境遇に立たされても、下品はだめだ、と強く感じた次第です。人が見てなくても天が見ているぞ。わが人生をかえりみて反省。

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2017年6月 1日 (木)

50歳過ぎて出来るようになったこと

50歳過ぎて出来なくなったことのほうが多いんですけどね。とりあえず前向きに考えよう。私が50歳過ぎて出来るようになったこと。

料理
クルマの運転
着物の自装

この3つが何とか出来るようになったこと、かなり嬉しいです。40代まではあきらめてたことばかりだから。やる気があれば何でも出来る!もう齢だからと引いてしまわないようにしなくちゃ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


クルマの運転といえば、先日信号待ちしている時、突然エンジンが止まってえらい目に合いました。何度エンジンをかけてもかからなくて、焦りまくる。交通量の多い府道のど真ん中でエンストして、信号が青になっても発進しない私のクルマの後ろには、10台ぐらい連なってました。もう背中まで汗が噴き出しましたよ。ひんしゅくものですよね。ありがたいのは後続車のドライバーさんたちがクラクションを鳴らすことなく、黙って車線変更してくれたこと。

バッテリーが上がってしまったみたい。ロードサービスを呼ぶにも、まずは通行の邪魔にもならない場所に退避しないといけないということで、何度も何度もエンジンをかけて。まさに針のむしろ。ホント死にそーになりました。

10分ぐらい格闘してやっとエンジンがかかりました。ノロノロとしか走らないけどやっとの思いで近くのガソリンスタンドにたどりつき、バッテリー交換してもらいました。はあああ〜事故を起こさなくて本当に良かったです。もう二度とこんなことは御免です。常日頃からクルマはマメに点検しよう。



今、読んでる「騎士団長殺し」(おもしろいです)。この小説にも主人公のクルマがエンストするシーンが出てくるのですが、エンストすらかっこよくクールに見える村上春樹ワールド!!!私とえらい違いや。

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2017年4月 5日 (水)

これは価値ある400円

介護でインドア生活していた時、精神的に慰められたのがネットで雑誌を読むことでした。

渡辺直美ちゃんがCMしてるdマガジンなら、月額400円(税別)で、180種類の雑誌が読み放題で本当にお得だと思いました。引き続き今も登録しています。



読み放題なのに、いつも同じ雑誌ばかりでしたけどね、私の場合。

必ず読むのは、家庭画報、婦人画報、HERS、STORY、クラッシィ、クロワッサン、プレジデント、女性自身、女性セブン、週刊女性、週刊文春、週刊新潮といったところでしょうか。

情報が欲しい人、雑誌が好きな人、そして私みたいに今は遊びに行けない環境の人におすすめです!

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