若い子には出来ないこと
行きつけの整形外科医院は規模が大きく、いつ行っても患者が多く混雑しています。いずれも骨折して来院する高齢者層と中学生高校生ばかり。70代以降と10代の若者が多く、中間の年齢層が少ないという極端さ。 他にないよね? 10代と70代以降ばかりが集結する場所(笑) その医院が素晴らしいと思ったのは、エントランス横で案内係の女性がパイプ椅子に座っていて、初めて訪れた患者やとまどっている高齢者を見かけたら、さっと立ち上がってかいがいしく手助けしてくれること。 その案内係の女性たちはおそらくパートタイマーで交替で勤務されていると思います。医院の事務服ではなく、私服にエプロンのいでたちなんですが、なんと全員70代以降のおばあちゃま!(推定) これは本当に癒されほっこりします。受付カウンターの若い職員さんたちは超多忙でテキパキしていて隙がなく、うちの親みたいな年寄りには気後れして近寄りがたい雰囲気があるのですが、案内役の女性が同年代だとすごく安心するみたいです。 こういうの高齢者の仕事として、とてもいいと思いました。若い人みたいにテキパキと事務処理できないし動きもゆっくりだけど、代わりにその人そのものが現場の緩衝材となって殺伐とした空気をやわらげてくれる。若い人には出来ないことです。 もうずいぶん前から銀行などではロビーに案内役の方がいらっしゃいますけど、さらに高齢の人を起用してもいいのでは? 他のサービス業でももっと高齢者の力を活かせばいいと思います。 私も自分を顧みて、若い子たちと同じ土俵に立って(どうせ負けるし)なんてイジイジしないで、違う角度から自分の存在意義を確立できたらいいなと思いました。たとえば他部署の人から「他の人には聞きづらいこともあの人には聞ける」とか、「何か起きたらJガールに相談したら揉め事にせず取り計らってくれる」とかね。 若い子にはないものを持っていることをもっと自覚しよう。自信を持て!